昨年から少し春が早くなりました。毎春、愛犬グーとい桜を訪ねて歩いた想い出が楽しすぎて、昨年彼が旅立ったあとの春はなによりもツラいものでした。
出かけたついでに見た桜のどれもが眩しく、切なく、グーがいない現実がどうしようもなく悲しかったものです。
2016年に彼が心臓病を患って以来、とてもよく頑張ってくれましたが、流石に一昨年の春には日々やつれていく姿を見るにつけ「今年の桜が最後かもしれない」と覚悟せずにはいられませんでした。一緒に祈るように見た、茨城県雨引観音、栃木県鹿沼市千手山公園……。
そこにいてくれるだけでありがたかった春の記憶。ペットロスによるフラッシュバッグは悲しいけれど、いずれも幸せな想い出のリフレインなのです。
今年の春は少し違いました。
悲しみが少しだけ癒えて、同時にグーや一昨年亡くなった菊のいない生活に少し慣れて、前向きな気持ちで桜の季節を迎えることができました。
おかげで今年は牛久大仏の桜も見る事ができました。
しかし春は気まぐれです。暖かくなったと思ったら冷え込み、満開になったと思ったら強風。先日は雪やみぞれが降りました。
グーとよく出かけた近所の枝垂れ桜にふるみぞれ。
寒さに凍えながら凛として佇む桜、椿。
グーもついてきてくれたでしょうか。
グー、今年も美しい春がきたよ。
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