※本記事は2017年「CheRish」にて連載した記事を連載終了後に移行、改稿したものです。
フィリピンの首都、マニラ。そこに「首都の王冠に輝く宝石」と称賛されるホテルがあります。それが2018年に開業42年を迎えた『ザ・ペニンシュラマニラ』です。アジア最古のホテルグループ、ザ・ペニンシュラホテルズの歴史においても勿論ですが、フィリピンのホテル史を語る上でも重要な存在です。
加えて『ザ・ペニンシュラ スパ』も語るに欠かせないクオリティ。当然、フィリピンならではの『ヒロット』を交えたシグネチャーメニューが用意されています。そのスパをご案内する前にシティリゾートに相応しい『ザ・ペニンシュラマニラ』の各施設をご紹介します。
オールディダイニング『ザ・ロビー』の天井には『太陽』。フィリピンの彫刻家、ナポレオン・アブエヴァ氏による12 mのアート
まず、一歩足を踏み入れると広がるのは、ホテルの象徴『ザ・ロビー』。フィリピンを代表する芸術家や文化人に愛され、マニラのホテルで唯一24時間営業が許された眠らない社交場です。吹き抜けの高い天井から守護するのは彫刻「太陽(Sunburst)」。白い大理石のゆるやかな階段は、とても優雅で、とりまく街の空気を一変。シティ・リゾートの始まりです。
(左)通年提供されるアフタヌーンティー/(右)ピンクリボンキャンペーンの行われる10月限定で販売されるピンク・アフタヌーンティー
ここでいただくアフタヌーンティー(PHP 995税/サ別)は、1928年開業のザ・ペニンシュラ香港より継承された本格的なイギリス・スタイル。人々の語らい、ピアノの演奏がやわらかく響く空間でお茶の時間を楽しめます。
憧れのペニンシュラデビューはマニラから
場所は、オフィスやホテル、ショッピングモールが立ち並ぶ賑やかなマカティ。治安もよくショッピングにも便利なマカティは、初めてのマニラ旅に最適なエリアです。その街に位置する『ザ・ペニンシュラマニラ』は、香港から発せられた伝説的とも称されるペニンシュラ・ホスピタリティが体感できるばかりでなく、憧れのペニンシュラデビューにふさわしいプロパティです。
ザ・ペニンシュラマニラ The Peninsula Manila
住所:Corner of Ayala and Makati Avenues, 1226 Makati City, Metro Manila, Republic of the Philippines
電話:+63 2 887 2888
問い合わせ:ペニンシュラホテルズ・リザベーションセンター フリーダイヤル:0120 348 288 (日本語)
URL:https://www.peninsula.com/ja/manila
なにより香港や東京、そして最新のパリにもない、ユニークさエレガントを感じて頂きたいのがおススメの理由のひとつ目。ここはマニラに現存するホテルでは2番目に歴史あるホテルなのですが年月を感じさせないモダンさを秘めています。その魅力の基となっているのが目にも、味にも麗しい美食の展開といえます。
1930年代の上海をイメージしたナイトクラブの内装でマダム・ニンが1930年代に住んでいた豪邸を再現した上海ルームの4つの小部屋とダンスフロア、ステージがある
中でも印象的なのはNY、上海、そして、マニラにしかないバー&ラウンジ『サロン・ド・ニン』。架空の社交界の名士、マダム・ニンをイメージしたナイトクラブです。ビビッドな照明に浮き上がるのは4つのテーマで分けられた美しい小部屋。1930年代の上海を彷彿とさせる世界観が演出されています。
そもそも『ザ・ペニンシュラマニラ』には、8つのカフェ、レストラン、バーなどの施設があり短い滞在ではそのすべてを堪能することができません。そこでぜひ、ご体験頂きたいのが『カリナリー・ジャーニー』(PHP5,000 税・サ別)体験。一度のディナーで4つのレストランを巡り、自慢のメニューを堪能するスペシャルツアーです。
『サロン・ド・ニン』を代表するカクテル『ニン・スリング』。ウォッカ、オレンジ、ライチ、パッションフルーツ、ソーダーで作られ甘く、フルーティーな飲み心地
まずは『サロン・ド・ニン』で食前酒。ピンクのサロン・ド・ニン・オリジナルロゼシャンパーニュに始まり、前菜はアジアの味を集結させた『スパイシーズ』、さらにヨーロピアンキュイジーヌの『オールドマニラ』でメインディッシュ、デザートは『ザ・ロビー』で。”カリナリー”とは台所や料理のこと。まさにこのホテルの美食を一挙に堪能できる旅です。
ラグジュアリーな文化体験 ザ・ペニンシュラアカデミー
またよりマニラを深く堪能するなら『ザ・ペニンシュラアカデミー』。その土地の文化、歴史、ライフスタイルをペニンシュラならではの視線と切り口でフューチャーする特別プログラム。観光では得られない機会を選べるプランが用意されています。
ペニンシュラのアイコン、ページと呼ばれるスタッフの案内で『ザ・ペニンシュラアカデミー』に出発。フィリピンといえばジプニーもペニンシュラ仕様の豪華
中でもアートに敏感なゲストに人気なのが『マニラデザイン:アートとファッション体験』(1名PHP50,000~4名PHP80,000/税金、往復の交通費、食事代含む)。現代のフィリピンのアート、ファッション、インテリアのギャラリーやアトリエを訪ねるシティツアーです。
ヘスス・ホヒエ・リョレン氏のアトリエ。美しいドレスを趣あるスペースで見ることができる
特筆すべきは、アート界を代表するアルベルト・アヴェラナ氏、インテリアデザイナーのエリック・パラス氏、ファッションデザイナーのヘスス・ホヒエ・リョレン氏にご案内頂きお話できること。一般の観光客が訪れることの難しいスペースで、文化の最先端に触れられます。
ギャラリーを案内するアルベルト・アヴェラナ氏。ザ・ペニンシュラマニラのアートのなどに関する仕事にも携わっている
フィリピンの物価もまた嬉しい旅の要素。それは宿泊料にも反映され、5つ星ホテルといえども、スタンダードなスーペリアルームがPHP16,000(税/サ別 日にち、シーズンによって異なります)からというお値段で手の届きやすい価格設定です。
2階から10階に設けられたスーペリアルーム。階下にマニラの街並みが広がる
公式ホームページから予約すれば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウト他の特典もその時々で用意されています。貴女の一番最初の”ペニンシュラ”スタートは、マニラから。ヒロット体験と共に贅沢なホテルステイをご堪能ください。
次回は『ザ・ペニンシュラ スパ』をご紹介します。
PHP(フィリピンペソレート):2017年11月16日現在 PHP 1 =2.21684円
協力:フィリピン観光省/ザ・ペニンシュラマニラ/フィリピン航空
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※本記事は2017年「CheRish」にて連載した記事を連載終了後に移行、改稿したものです。
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