私にとってタイは癒され、楽しいだけでなくありがたい「開運の地」。さまざまな願いを叶えて頂いています。
バンコクのパワースポットのおススメはターオ・マハー・ブラーマ(THAO MAHA BRAHMA)。数多あるパワースポットの中でもそのお力は広く知られ、バンコクにいる時はほぼ参拝するほどご崇拝し、強くご縁を感じる神さまです。拙著『40代大人女子のための開運タイごほうび旅行』でも4ページに渡ってご紹介させて頂いており日本で発売されているタイの本では一番詳しいと自負しています(^^)
そのご利益は絶大。バンコク鉄板級のパワースポットと知られています。金色に輝くお顔、お身体はとても美しく、いつも惚れ惚れ。タイではヒンデゥー教のブラフマー神は、あらゆる開運に通じると信じられ人気です。
お供えの花輪は取り除いても取り除いても、すぐに渦高く積まれ、お線香の煙はまるでカーテンのように祠の前を漂っています。願いが叶った方々のお礼の奉納舞がひっきりなしにおこなわれるのが日々の風景です。
※2019年9月現在 6月に行ったお友だちからお線香が売ってなかったと聞いたので到着前に現地コーディネーターさんに伺ったところ、観光客同士で火のトラブルがあったようで現在はバンコクでは各祠でお線香や蝋燭に火を点けないように指導しているそうです。また近隣の祠も同様でした。
どれくらい信仰が篤いかというと、この祠は交差点の角にあるのですが道行く人はもちろん、行き交う車の中でさえ、人々は手を合わせます。
私タクシーの中でもそうしていますよ。ええ、運転手さんもハンドルから手を離し両手を合わせるほど(笑)。なかなかスリリングなパワースポットでもあります。
ガチで願わないとかえって災いに?
しかもご存じですか? あまりのお力が強大なため、安易に祈願してはいけないとまで言われているんですよ。例えば具体的な相手ばかりか結婚のビジョン、時期も考えず「結婚できますように」と祈ったとしたら「結婚」という目的だけが心願成就させられ、相手を選ばず結ばれる羽目になるとまで言われます。むしろ恐ろしい……。
だからこそ祈願される方は良いチャンスに変えてください。自分がなにを望んでいるのか、成し遂げたいのか、心を整理する機会になります。どうしても叶えたいことを実現させてくれるパワーを授けて頂けます。
参拝の仕方もご紹介しますね。まずはお供えを頂きましょう。敷地の奥に正規の授与所があります。街頭に並ぶ露店はボッタクリなどの被害が多々出ているので必ず敷地内で求めてください。
このような↓花輪4つ、お線香12本、蝋燭1本にスタンダードなもので80バーツほどです。近年、値上がりしてますけど(笑)。
ちなみにこれは私が2016年11月に供えた300バーツのもの↓
これをねー、ガチっていうんですよー(笑)。ちなみに2017年の1月にもご奉納しようろして300バーツを出したら男の方(前回は女性)に550バーツと言われました。もしかして言い値?(笑)。昨年の9月よりコンスタントにタイに呼ばれていることもあり、この時は舞のご奉納と新たなお願いをするため、張り込みました(^^)v
まずタキエン(火を着ける灯篭)で12本のお線香に火をつけましょう。
正面から御祈願し、4面に右回りでご参拝&お願いしていきます。
先に蝋燭に火を灯す方がおいでですが、持ち運び時に危険ですし、すぐに消えてしまいがちます。お線香をお供えする時に他の蝋燭がから火を貰い、御供えするといいでしょう。また狭い場所なので火のついたお線香の持ち歩きにも注意しましょう。
祈願の仕方
宇宙創造と再創造の神、ブラフマー。タイではあらゆる開運に通じると人気。ヒンデゥー教ではヴィシュヌ神、シヴァ神と共に三大神として信仰されています。日本では梵天様と敬われ、馴染みある神さまです。
お顔は4面で、4本の腕にそれぞれお道具をお持ちです。
正面は数珠。この道具に合わせて願い事をすると最良と言われています。この数珠には知恵の意味がありますし、手を右胸にあてていることから、一部ではソウルメイルと出逢えるお力もお持ちと伝えられます。運命のお相手を探されている方、ぜひぜひお願いをしてみてください♡
まずはこちらから御祈願。立ったままでもいいですが現地の方に習って靴を脱ぎ、膝で立ち、お線香を持ったまま頭の少し上で手を合わせ、3度礼拝し、首を下げて願います。十分にお伝えできたらお線香を3本、台に立てて捧げてください。さらにお願いごとを4面に向けて4回していきましょう。
次は笏。仕事運と言われています。
次が小壺をお持ちのお顔へ。
小壺には財産の意味があり、金運のお力が高いとされています。
最後は聖典ヴェーダを持つお顔へ。
これは学問を意味します。
しかし、お財布や札束に見えないこともないのでここで金運を願う人もいるとかいないとか(笑)。
このようにアイテム別に祈る方もあれば、同じ願いを4回する方もいます。いずれにせよ、願いは明確にが重要。しかし、ただ願うだけではいけません。
お礼の約束、お礼参りは忘れずに
タイは上座仏教であることから功徳を積むことを大事に考えているのでみなさん、神仏の前で本当に熱心です。お願いごとをする際は叶ったときのお礼も、ご祈祷時にお伝えするのがタイ式のルールです。おねだりだけではだめですよ。ガチのパワースポットなのですから自分に出来る範囲のお礼を考えましょう。「始終ご縁がありますように♡」とかいって、45円をお賽銭に入れてる方がこちらでお線香だけ備えて願っても、本願成就が結構、遠いかもしれません。だってタイの方々は功徳を積むために日々働き、祈願しているのですから。
もともとこの神のご利益が広がったのはある時、「宝くじが当たりますように」と願った女性がそのお礼に「叶ったら自分の裸踊りを奉納する」と誓ったため、当選後に約束を守ったのが始まり。やがてこれを聞き付けた人々が願いを寄せては叶い、続々と裸の舞を奉納する人が続出したからと言われています。さすがに裸で踊る訳にいきませんからお礼に寄進する額やお供え、踊り子の数をあらかじめ決めておきましょう(笑)。なにより約束事は必ず実現することが大事。守らないとそのお力故にお怒りに触れるとも言われています。
舞の奉納金は踊り子の数で決められています。2人は260バーツ、4人は360バーツ、6人は610バーツ、8人は710バーツ。わりとお手頃価格でしょ? 受付で名前をローマ字で書かされ、踊りの冒頭では踊り子たちが名前を読み上げ、歌い舞ます。私は6人奉納しました。
またお布施は金色のポストがあるのでその中に。
また入口には鳥籠が積まれています。
こうした光景はお寺でもよく見られます。お代を払い、鳥や亀、魚などを受け取りそれを放すと徳が積めると考えられているのです。
敬意と信仰を持って参拝しましょう
最後に改めてこの場所の名前、呼び方についてお話しましょう。正式名称をターオ・マハー・ブラーマ(THAO MAHA BRAHMA)といい、お祀りされているのはブラフマー神です。
場所はグランド・ハイアット・エラワン・バンコクの前にあり、このホテルを建設の際に建立された祠で、御祭神はブラフマー神です。多くの日本人は、こちらをエラワンプームとかエラワン廟とか、ヒンデゥー教寺院とかいいますが、間違いですから改めましょう。エラワンプームという言葉は「土地のアイラーヴァタ(エラワン)」という意味不明のタイ語だそうで、タイ人はそのようには呼んでいません。あまりに皆が誤った名前で呼ぶので、いつのまにか「エラワン」というと通じるようになってしまいました。ちなみにエラワンとはインドラ神に使える男でインドラ神がお出かけする時に白い象に変身し、乗り物になります。
ヒンデゥー教寺院も誤りです。寺、寺院とは仏教の祭祀施設。そもそも教会ほかの宗教施設を「寺院」と訳してしまうところに問題があると思うのですが、どうしてもカテゴライズしたいならば神様を祀っているので「Shrine」、そう「神社」です。そして「廟」というのは祖先の霊を祀るいわばお墓。ですからエラワン廟も正しくありません。これらは他国の信仰を軽視することになりますから誰かが言っているから、ネットにかかれているから良いという考え方はしてふさわしくありません。
日本人特有の「どなたがお祀りされているかも知らないけど、たいそうご利益があるそうだから、とりあえず祈っておけ」というお恥ずかしい概念がこのような事態を起こしているんでしょうね。もし他国の方が清水寺や東照宮、太宰府天満宮など私たちに馴染み深く、大事な社寺を間違った名前で呼び、カテゴライズしていたらどう思いますか? 不快ですよね? ましてやお願いさせて頂くならなおさらです。
長くなりましたが他国のお邪魔して信仰のお力をお借りし、祈願されるならば、ぜひともその国の崇拝の想いを大切にして頂きたいと思います どうぞ、みなさんの願いが叶いますように。
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