プルンチット駅から程近い、ターオ・マハー・ブラーマ(THAO MAHA BRAHMA)の周辺には多くの神々が祀られており、2012年、この辺りを『バンコク・パワースポット 黄金の三角形地帯』と私は名付けて崇め、運気アップを狙う正直で強欲な方々に巡礼をおススメしています(笑)。年々その注目度とご利益は高まるばかりで多くの観光客がつめかけています。BTSの歩道などにも案内版が出ているので、随分わかりやすくなってきました。
この国では仏教以外の神様や精霊も祀っています。家や商売の地に敷地内にヒンデゥー教の神々をお祀りし、日々祈願するのもそのひとつ。ヒンデゥー教にタイオリジナルの解釈なども加え、敬ううちにご利益がより高い祠がクローズアップされパワースポットと呼ばれるようになりました。
ゲイソン・プラザ、バンコク伊勢丹、セントラル・ワールド他のデパートやホテルが立ち並ぶのでとても賑やかで、まさに商売繁盛間違いなしのエリア。一般的にプルンチット駅辺りは、ターオ・マハー・ブラーマ(THAO MAHA BRAHMA)を筆頭に7つの神様が紹介されています。しかし、わたし的にはここにタイ国警察庁敷地内にあるナーラーイ神を加え、8神としています。詳しくは拙著『大人女子のための開運タイごほうび旅行』をご覧ください。
ではその神々をご紹介♪ まずはバンコクはおろか、タイ一の最強神と尊ばれるターオ・マハー・ブラーマ。ブラフマー神。
詳しくは、バンコク最強のパワースポット、ターオ・マハー・ブラーマの参拝の仕方は以下から。タイ式の祈願の仕方、お礼返しについても明記しています。
※2019年9月現在 6月に行ったお友だちからお線香が売ってなかったと聞いたので到着前に現地コーディネーターさんに伺ったところ、観光客同士で火のトラブルがあったようで現在はバンコクでは各祠でお線香や蝋燭に火を点けないように指導しているそうです。また近隣の祠も同様でした。
ゲイソン・プラザの4階に安置される『プラ・メー・ラックサミー(ラクシュミー)』。必ず詣でたい美の女神。富と幸運を呼ぶ、吉祥天。
大変神々しく、お美しい
蓮華の台座に乗り、蓮華の衣をまとわれています。4本のお手の2本には蓮の花、下を向けている手からは金貨がこぼれていると言われ、詣でると給料があがると評判。金運アップをとくに願う方は硬貨や財を意味するお供えをすると更に良いとされます。
ターオ・マハー・ブラーマのようにお供え物の販売はありません。持参するか傍らにお線香ボックスが置かれているのでお布施をしてお捧げしましょう。蝋燭1、2本、お線香9本と蓮をお供えするのが流儀。女神は赤い色を好まれるので赤いお線香がベスト
大型スーパー、ビックC前にも『プラ・メー・ラックサミー』が祀られています。
ゲイソン・プラザに比べ、やわらかで、より女性的な雰囲気。個性が出ますね。
毎週木曜日の21:30に降臨する、恋の神様めがけて恋する女性が詣でる『プラ・トリームーラティ』も大人気です。セントラル・ワールド内、バンコク伊勢丹前のエリア。
トリームーラティとはヒンデゥー教の三大神である、ヴィシュヌ神、シヴァ神、ブラフマー神が一体となった神様のこと。最高位の神であるだけでなく木曜日の夜、ここで祈ると恋が実り、ソウルメイトとの出逢いや再会が叶うという噂が、2004年頃から流れ出し、いつのまにか大勢の女性が詰めかけるようになりました。恋愛だけでなく仕事運アップでも知られ、女性男性関係なく参拝されています。
このように木曜当日はスゴイ熱気。かつて私も取材を兼ねて参拝しましたが、昼間と違ったムードと、同時刻の異質な空気に「降りてきてるな」と実感した程 お供えセットもここで売られています。蝋燭1,2本。お線香9本、赤い薔薇、赤いドリンクが参拝アイテム。
その横には『プラ・ピカネースワン』。富と繁栄、知恵と学問、芸能ごと、厄除けの力を持つガネーシャ神はタイでは特に人気。
2010年にセントラル・ワールド周辺でデモが発生した際、ほぼ無傷だったため、その災いと取り去るお力により守られたと評判となり、バンコク屈指の厄除け神と讃えられています。蝋燭1、2本。お線香9本、黄色い花、果物(バナナ、サトウキビの茎)、牛乳を好まれます。
プルンチット駅にもっとも近いのは、インターコンチネンタルバンコクの前に安置される『プラ・ナーラーイ・ソンスバン』。
下で羽を広げるのはガルーダ。上に経つのはナーラーイ神です。ありがたい2神一体。幸運を呼び、商売繁盛をもたらすだけでなく、厄除け、とくに危険な場所に向かう旅の時に身を守るとされています。
合わせて詣でたいのは『ターオー・アマリン』。商売繁盛、厄除けのお力を持つとされます。
空を支配するインドラ神。タイでは緑の身体で表現されます。台座の下には象、エラワン。これはインドラ神の乗り物。エラワンは天空でインドラ神に仕え、お出かけの際は巨大な象に姿を変え空を駆け巡ります。インドラ神は日本では帝釈天として知られる神さまで、京都・東寺のイケメン帝釈天もまた象にまたがっていますね。いい男はいい乗り物に乗っているんです
そして、直営なのかは不明ですが、すぐ前というか、敷地内というか、必ずお供えの店が出ていて、おじいちゃん、おばあちゃん、子どもと犬がいます。昔はいなかったんですけどねー、今は毎日います(笑)。
お供えは蝋燭1、2本。お線香9本、黄色い花輪。エラワンに因んで象も奉納します。
さて、ここまではポピュラー。でも、私がここ黄金の三角地帯に加えているのはタイ国警察庁敷地内にあるナーラーイ神。
場所柄ゆえにあまり知られていない勝利と危険回避のお力の強いイケメン神。参拝の意志を丁重に伝えると通して貰えます。
ナーラーイ神はヴィシュヌ神の変化神。そして戦いの神様ゆえに特徴的な決まりごとがあります。まず、肉を供えてはいけない。生理中の女性は来てはいけない。いわゆる血は禁物。お供えは線香16本、花や花輪、龍眼やドラゴンフルーツなどの縁起の良いフルーツ、線香に火をつける灯篭、タキエンの油です。
いかがでしたか? 正真正銘のパワースポットでしょ? 幸せを祈願しに、タイの宗教文化を体感しに出かけてくださいませ。
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