「タイに行きたい!」。そう思い立ったら衝動は止められません。たとえ雨が降ろうと槍が降ろうと……。そこで只今、雨季の真っ只中にあるバンコクで楽しく幸せになれるスポット、ホテルをお送りしてきました。
バンコクの空は気まぐれ。あっという間に色を変えます。だからこそ空や風の様子を気にしていれば大丈夫。一度の降水量が多く、どしゃ降りが多いため降り始めたらすぐに雨宿りが鉄則。とくに豪雨の場合、無理に移動するのは避けましょう。
ウェスティン・グランデ・スクンヴィットから見たスコールが来る直前の空。30分後には雨は止み外出も可能に
なにも急ぐことはありません。お天気に任せて「マイペンライ(大丈夫)」、それがタイ・スタイル。雨は必ずやむのですから。焦らない、急がないとタイ人を見習ってみるとリラックスしてくるから不思議。私たちは絶えず時間に追われ、規則に縛られていることに気づきます。
さて、次のおススメのホテル『ウェスティン グランデ スクンビット』をご紹介する前に少しだけ取材の裏話しをさせてください。
「あなたのために」「あなたの読者のために」というホスピタリティ
私たちがホテルの取材をする際、窓口となってくれるのが広報・PR担当者の方々です。日本にオフィスを置くホテルグループもあれば、現地のオフィスのみ場合もありますが、まずは宿泊取材許可を頂くことから交渉がスタートします。
ホテルという施設のハード(建物、設備)とソフト(サービス、ホスピタリティ)を体現するのはやはり「人」だと私は考えます。まず取材においてそれを代表するのがPR担当者という存在。どれほど自分のホテルを愛しているか、それを多くの人に伝え、お迎えしたいと強く望む人と出逢うと自ずと心が動くのです。すると私の中で「あなたのために」「そしてあなたのホテルのために」という感情が湧き上り、一方、彼ら彼女らも「あなたのために」「あなたの読者のために」と努めてくれる。ブランド、知名度、演出に勝るのが「人」であり「心」なのです。
私がこの『ウェスティン グランデ スクンビット』を選んだ最初の理由もまた「人」でした。この6月、PRマネージャーに就任したMr. NottoことKullachat Settajit氏は2012年、拙著『40代大人女子のための開運タイごほうび旅行』の取材で一番最初に訪れたフアヒンのホテルでPRを務めていた人物です。ホテルという箱が変わっても深い信頼があれば躊躇する必要はありません。これもまた旅が再び結んだ縁であり、雨季のタイを旅するに相応しい条件と快適さを兼ね備えていた宿泊施設でした。
日本と変わらないサービスと心配り
プレミアムデラックスルーム。42 ㎡のお部屋にはライティングデスクも設置され出張にも最適
ウェスティン ホテル&リゾートは言わずと知れたスターウッド・ホテル&リゾートによる5つ星ホテルブランド。37カ国で展開し東京をはじめ、日本の主要都市7カ所で営業していることから多くの日本人旅行者から愛され、そのサービスも細やか。フロントには3名の日本人スタッフが勤務。部屋やレストランの日本語表記なども徹底されており、日本のウェスティンと変らない安心感を得ることができます。
また人気のスクンビット地区という立地も魅力的。BTSアソーク駅の5番出口がホテルの正面にあたり、さらにMRTと呼ばれる地下鉄、スクンビット駅の3番出口から歩いて数分に位置。バンコクの縦横を結ぶジャンクションなのでとても便利です。お隣は空港のターミナルをテーマにしたショッピングセンター『ターミナル21』。交通の便が良く、お買い物、お食事にも事欠きません。そして5つ星ホテルの中では比較的リーズナブルな室料も魅力的。現在は2泊泊まればプラス1泊は無料ほか、嬉しいサービス・キャンペーンも開催しており、初めてのバンコク旅にも最適です。
ウェスティン グランデ スクンビット The Westin Grande Sukhumvit
住所:259 Sukhumvit 19, Sukhumvit Road, Bangkok 10110, Thailand
電話番号:+66 (0) 2 207 8000
問い合わせ・予約メールアドレス:bangkok@westin.com
URL:http://www.westingrandesukhumvit.com
おススメはプレミアムデラックスルーム。開業は2003年とすでに14年の時を経て落ち着きがありますが、このタイプはリノベーションしたばかり。上層階に位置しナチュラルタイプのインテリア、ブルーやグレーの差し色が目と心を和ませてくれます。さらに、いかに素早く旅先で疲れを癒すか、これはとても重要で寝具によるホテルを選びにも気を配りたいところ。だからこそウェスティンが誇るヘブンリーベッドに代表されるインテリアやファブリック、ヘブンリーバスといった高級スパのような設備とアメニティは注目ポイントです。
中でも「雲の上の寝心地」と称されるヘブンリーベッドは評判に偽りなし。さすが多くのファンに支持を受け、販売もされている商品だけのことはあります。人間工学に基づいて作られたマットレスにゆったりと、しかも心地良くフォールドされ、どのベッドよりも早く、眠りへと導き、目覚めが快適なのに驚くことでしょう。
ウェスティン グランデ スクンビットの食へのこだわり
Seasonal Tastesのランチビュッフェ。スイーツコーナーには洋菓子からタイの伝統菓子が並ぶ
また「食」に一家言あるホテルです。朝食からディナーまで一日中ゲストの舌を満足させる7階の『Seasonal Tastes』はタイ料理、イタリアン、フレンチ、和食と朝昼晩のビュッフェメニューは種類も豊富で美味。危険な別腹へと誘うスイーツにコールドストーンタイプのアイスクリームなど胃袋がひとつしかないことを恨めしく思わずにはいられない品揃えです。
シーズナル・テイスト Seasonal Tastes
The Westin Grande Sukhumvit, Bangkok 7 階
営業時間:06:00~23:00
電話:+66 (0) 2 207 8120
問い合わせ・予約メールアドレス:fb.bangkok@westin.com
カクテルやワインを楽しめる『Zest Bar & Terrace』と共に、絶えずビュッフェ・キャンペーンが開催されているので要チェックです。
世界中の食通を唸らせる、KISSOの日本料理
中でもMr.Nottoが、ぜひ皆さんに味わって欲しいと望むのが和食レストラン『吉左右(Kisso)』。「えっ、タイでわざわざ日本料理?」と怪訝に思われるかもしれません。でもタイは空前ともいえる和食ブームに突入。各ホテル共々一流の料理人をトップに据え、世界中のゲストを満足させる料理を提供しています。
Chatree Pangsilシェフは、タイ人でありながら17年以上の和食のキャリアを保持し、本格的な懐石料理は勿論、吉左右ならではのシグネチャーメニューを生み出す
バンコクの優れたレストランに贈られる『Bangkok’ s Best Restaurant Awards』も度々優勝(日本料理部門)、受賞するなど実績も確かです。
吉左右 Kisso Japanese Restaurant
The Westin Grande Sukhumvit, Bangkok8階
電話:+66 (0) 2 207 8000
問い合わせ・予約メールアドレス:kisso.bangkok@westin.com
ERL:http://www.kissojapaneserestaurant.com/ja/home
得意とする炭火焼はタマリンド、マングローブ、ユーカリの炭を敢えて使用し、香り高く仕上げているなど、独自の工夫を重ねています。懐石料理、寿司、カレーなど「日本」の食を提供するばかりでなく、2人の日本人スタッフが接客を受け持ち、気配りしてくれます。
はまちかま炭火焼 TBH 680++
旅には出てみたものの食の好みは十人十色。「実は辛いものが苦手」「パクチー嫌い」などと食の好みによるトラブルって案外多くありませんか? また外食が続くと胃腸も疲れ、ふと和食が恋しくなるものです。そんな時こそタイの一流を極める店でお食事をお楽しみください。
今回のホテル選びはアクセス、使い勝手の良さに加えて「人」でした。信頼する私の友人、Mr.Nottoが、すべてのゲストのために今日も真心を尽くす『ウェスティン グランデ スクンビット』にぜひご宿泊ください。
次回は成田とバンコクを結ぶ、ラグジュアリーLCC、スクートをご紹介します。
ウェスティン グランデ スクンビット The Westin Grande Sukhumvit
住所:259 Sukhumvit 19, Sukhumvit Road, Bangkok 10110, Thailand
電話番号:+66 (0) 2 207 8000
問い合わせ・予約メールアドレス:bangkok@westin.com
URL:http://www.westingrandesukhumvit.com
協力:ウェスティン グランデ スクンビット/タイ国政府観光庁/スクート
<バックナンバー>
※本記事は2017年「CheRish」にて連載した記事を連載終了後に移行、改稿したものです。
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