今年になって待乳山聖天にご縁ができ、立春の御参りにすることにしました。
浅草駅から徒歩8分程度。隅田公園停留所までバスでも行けますが快晴の午後が気持ちよく、歩いて参りました。
日本でお寺参拝、珍しい~。
待乳山聖天の正式名称は本龍院。浅草寺の子院です。
聖天は日本では「密教」に分類されこちらは「聖観音宗(しょうかんのんしゅう)」という宗派です。また「聖天」、「歓喜天」は秘仏として祀られ、開帳されることも極めて少ないのが特徴。お力が強い故と言われておりますが、私自身は「歓喜天」という神様の所以、姿故、日本では密かに祀っているのだと考えています。
推古天皇の御世にある595年。霊山がこの地に突如現れ、金龍が天より降りてきて山を廻り、守護したと伝えられています。それから6年後、日照りが続いた夏、この地方は大旱魃に見舞われました。すると十一面観世音菩薩が眼を開き、大聖歓喜天に姿を変え、民を救ったといいます。
歓喜天とは元はヒンドゥー教のガネーシャが起源。仏教に取り入れられ日本でもお祀りされています。
こちらのお寺では大根がお供え。身体を丈夫にし良縁成就、夫婦和合のご利益をもたらします。
境内に上ってすぐ、右手にはお手に蓮の花を持った出世観音像が安置されています。
昭和11年(1936年)に境内整地をした際に御頭が出土。1600年頃の作と鑑定されました。のちにお身体をお作りしお祀りしたところ、学業芸道に志す者を開運に導き、出世の道を開くと篤い信仰を集めています。
さて、御本堂へ。自由に入ることができますが撮影は禁止。御守、御朱印もこちらで取り扱っています。
この日、素晴らしいお天気で幾分肌寒い風が心身を引き締めてくれました。青い空、降り注ぐ日差し、春が近づいているのが感じられます。それにしても神仏混合のニュアンスが漂う佇まいですね。
大根をお供えし静かに祈願していると、とても心地良く、朗らかな空気の流れるお仏前です。”パワースポット”と称されることが実感できました。
本願成就を叶える浴油祈祷のご利益でも知られ、そのお力は絶大とか。わたし、ATMに寄るのを忘れて御守しか頂けなかったったの でも、まずはご挨拶と思っていたので次回、改めてお願いしたいと思います。
開運御守護、御福鈴授かりました
昔から浅草駅を利用する際に「待乳山聖天」の看板が目に入り、ずっと気になっていました。2008年に京都の山科聖天に御供えする亀屋清永のお菓子、清浄歓喜団を取材した時から「聖天」に興味を持つようになりましたが、これもご縁。タイのガネーシャ信仰経由でようやく辿り着きました。
ところで、境内の庭木に不思議なものが……。
えっ、大根? 大根に見えない? わざわざ作った瘤なのかしら? それとも聖天さまのお力? ご神木
そして、帰りがけにやっと気づいた……。
スカイツリー
そういえば観音様撮った時にも写っていたんですね、あとから気づきました。
お隣の隅田公園では梅が咲いていました。通りで花の香りがするはずです。
待乳山聖天、龍が舞い降りる場所だけあって、とてもいい場所なのですね。歩いていて実感しました。
ところで、おみくじ引きましたところ……久々の凶 ああ、驚いた。浅草寺でも凶引く人だけど、ここでも(笑)。でも、今が凶ならまだまだ伸びしろある人生。本願成就で高く昇りましょう ← やっぱりいつもポジティブ解釈
時間の都合でゆっくり出来ませんでしたが、次にお訪ねする際には参拝をメインにしたいお寺です。これから暖かくなるので梅を愛でつつ、隅田川散策もおススメ。
ところで、本願とは別なんですがこの日、帰宅し就寝前に亡くなった愛犬ふたりの可愛い写真を見ながら「グーや菊がいないと淋しい。姿がないと悲しい、触れたい。でも温かかった身体はもうない……」とつくづく感じて泣いたんです。そして、翌朝、庭には1匹のワンコが……。これも聖天さまのお力
ぜひ、ご参拝ください。
待乳山聖天 本龍院
東京都台東区浅草7-4-1
この記事へのコメントはありません。