いく春を惜しんで 八重桜の十日夜(2016年咲く、月)回想


今年の春は速すぎて花の見ごろに追いつきませんね。藤の花が咲き始め、すぐに初夏が来そうな気配です。

今朝、Facebookを開いたら「過去のこの日」で八重桜の十日夜(2016年咲く、月)と名付けたアルバムが表示されました。咲く、月とは樹(木)に咲く花と月を撮った自身のシリーズです。このブログに引っ越してきてからは初めてなので改めて掲載することにしました。

栃木県の天平の丘公園下野市観光情報サイトは桜の名所で広く知られています。この季節は八重桜が見事でライトアップもされていることから夜の撮影もしやすく、桜で縁どられた美しい空を撮ることができます。

八重桜の十日夜(2016年咲く、月)

人知れず もの思ふことは ならひにき 花に別れぬ 春しなければ
~和泉式部~
【訳】自分だけで思い悩むことにはもう慣れてしまいました。花に別れない春はないのですから。

ソメイヨシノが去った代わりに宵に月が戻ってきました。

花と出逢う春。
花と別れる春。

儚いからこそ、私たちはいつも春を待ちわび、別れた切なさに酔うのです。

ふっくらとした八重の花が月光と共に降ってきます。満開の樹の下で、受け止めようと手を伸ばすのですが、勿論届きません。ため息をひとつついて、代わりにシャッターをきりました。時に愛らしく、時に妖艶。同じ場所で撮っても、その時々の心持ちで色も景色も違う。ふたつとない時だからこそ、追いかけてしまうのです。

天平の丘公園にて(2016年4月16日)

◆以下、クリックすると拡大されます。

そういえば(今、気づいたヒト)ワードプレスはプラグインのギャラリーやスライダー表示もできるので、こちらでも写真を投稿しやすくなりますね。過去、ブログでは公開できなかったアルバムをシェアしていきたいと思います。

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