5月は端午の節句押しの手土産が4月下旬頃から続き、”さて、その先は?”と悩んでいたところ、出逢ったのが山下おいり本舗のさぬきのおいり。
香川県西讃岐地方の伝統菓子のひとつでお嫁入の縁起物。引き出物や撒き菓子に使われるそうです。
プラスティック容器にビニール袋ととっても簡素は包装。中には7色の丸い「おいり」と小判型のせんべい。価格も292円(税別)とお手頃な値段です。
でも、ひと口食べると驚き 想像していた食感を嬉しく裏切り、ふんわりサクサク。淡雪のように一瞬にして溶けて消える、初めての歯ごたえとおいしさ。あられでもない、ぽんせんでもない、麩焼き菓子でもない、「おいり」なんです。おみそれしました。
この「おいり」には”心を丸く持って、まめまめしく働きます”という意味が込められ花嫁の心構えも表しています。そもそもは1587年、丸亀城主生駒親正公の姫君のお輿入れの際、領下の郡家の農家の人が五色の餅花で作ったあられを作りお祝いに献上したところ大変喜ばれとのことで以降、城氏御用達は勿論、今もこの風習が伝わっています。箱入りもあるそうですよ。
食べ始めると止まらない、あと引き菓子でもあります。この風味と口当たりは杵つきのお餅と手間暇かけた天日干しによるもの。完成までに1週間を要するのだとか。最近ではテレビや雑誌でも取り上げられ、全国に知れ渡りつつあります。
華やかな色味はウキウキとする上、ひと口で虜になるおいしさ。通年を通じて常備菓子にしたいお菓子です。私は銀座三越の菓遊庵で購入しています。
山下おいり本舗
高瀬町新名1018-20
0875-72-5438
10:00〜18:00
※HPはありません
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