紅く燃える森。花々を舞う蝶。今日で2年。彼女が舞台を降板したという知らせを受けたあの秋見た、この天上の花はとても切なく、哀しい色でした。
9月24日、川島なお美さんの命日。念願の日高市巾着田の曼珠沙華を見に出かけました。なお美さんの話しをしていると、いつものように蝶が飛び、姿を現してくれるのです。
最初の1年はなお美さんがいなくなったことに慣れず、亡くなったことを認める心が壊れてしまいそうになりました。お仕事をご一緒し、共に旅したことを思い返しつつ、もっと彼女の期待に応えてあげたかった。もっともっとやさしくしてあげたかったと後悔ばかりを繰り返しました。
そして、そこからまた1年は、いないことに慣れていった1年でした。
時間はやはり薬です。悲しみは少しずつ和らぎ、いつのまにか御守のような存在に変えてくれます。悲しみよりも懐かしさが強くなったとき、やっとサヨナラが言える気がします。
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