麗らか、桜の季節到来。
2年前、愛犬グーが旅立ってから、いつも一緒に追いかけた桜を見るのがとても淋しかったのですが、やっぱり年月は心を回復させてくれるものですね。今年は少し穏やかに桜を見ています。
2009年4月 グーと桜ピクニック
一方でグーも、菊も、本当に良いコだったうちのコたちが、どれだけ私たち家族を幸せにしていてくれたか。それは時間が過ぎれば過ぎるほど、改めて強く感じることができます。ありがとう。彼らがいない3度目の春が来て桜が咲きました。
「咲」とは、「笑」。「えらぎ笑う(楽しそうにニコニコ笑う)」という意味をなす漢字です。訓読みでは「わらう」と読みます。昔、巫女が手をかざして歌舞をし、神様を喜ばせた形「笑」という字の原型。
また「咲」は、口を細めて「ほほほ」と笑う形で、一説によると人は花が咲くのを見ると笑うため、この字をあてたと言います。そうして、花を見ると自然と笑みが浮かぶこの時期、天平の丘は枝垂れ桜、雪柳が見頃。尼寺の淡墨桜も満開。花々が縁どる空を見上げていると、いま世界で起こっている混乱をひと時、忘れることができます。
でも、今年はいつもと違う春。コロナショックでいつもと違う雲行きです。虚しい心はずっと晴れなくて、2011年3月に自分が書いたブログを見返してみました。
どんなことがあっても季節はめぐり、花は咲く。
やがて実を結ぶ。
大地に落ちた種は、また芽を出す。
それは人も同じだから、
あえて今、この春に立ち上がる機会を得たことを幸せに思いたいです。
そう、春に桜が咲くように、朝が来ない夜がないように、事変も必ず終わりが来るのを皆が知っている。私もよくわかっている。
だから頑張れる。
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