今回の香港取材は「アジア旅を愛する大人のWebマガジン Voyager」の第二弾「Asian Journey」のためのものです。まずはザ・ペニンシュラ香港にてザ・ペニンシュラアカデミーを取材&体験。香港に3人しかいないランタンマスターの許嘉雄さんにランタン作りをご伝授頂きました。ランタンは香港政府に無形文化遺産として登録された20個の文化のひとつ。さらに許さんはマスターに認定されています。
許さんは、亡くなった人へ送る紙の奉納品「紙紮」(ユネスコ無形文化遺産)を営みつつ、ランタン創作やタイのデザイナーとコラボしたアーティスティックな獅子頭を作ったり、オーストラリア政府の要請で50年前に作られた獅子頭を復刻させたり、つい先日は世界最長の龍舞の龍も完成させマカオでお披露目されています。才能あふれご活躍する様子に感動し、お願いして後日工房にもお伺いしました。
許さんに習って初めてのランタン作りはとにかく楽しかった! 昔ながらの竹でくみ上げる手法をお手程き頂きつつ、撮影をするのも、作るのもワクワク
取材というのはまず「体験すること」だと常々思います。話しに聞いたり資料を貰って書くことはできても、そこに感動や感情、感覚は生まれず五感は開かないまま。そういう意味でも大変貴重な体験であり、伝える側としてなくてはならない機会でした。またこうしたチャンスは私だけの力では恵まれません。ザ・ペニンシュラ東京、そしてザ・ペニンシュラ香港、許さんご夫妻のお力添えのおかげです。ありがとうございました。
さてマイスターが作ったものには「丁財興旺」男の子がたくさん生まれて繁栄しまうようにという中華圏で好まれる縁起のいい4文字漢字を。私が作ったランタンには商売繁盛を意味する「生意興隆」という言葉を書いて頂きました。
私は長年、日本の伝統文化(芸能、工芸など)の取材を続けて参りました。一方、近年は特に海外のトラディショナル・カルチャーを取材することに貪欲です。今回は「香港の文化」に着目し、大人が旅するためのストーリーと感動を追いかけました。
そして、ザ・ペニンシュラアカデミーは1997年に旗艦ホテルであるここザ・ペニンシュラ香港で誕生。以来各国のプロパティでそれぞれの国の文化、歴史、芸術、食他の体験型プログラムを宿泊者だけに提供しています。これまでにバンコク、マニラで取材して参りました。ぜひ香港や各国のペニンシュラに宿泊された際はご体験ください。ヘリコプターツアーもありますよ
当然初めてのランタン作りですが、やればやるほど楽しくなり、だからこそ皆さんにおススメしたいアクティビティになりました。とくに誕生日の翌日に作ったランタン。私のこの1年を明るく照らしてくれるでしょう
ということで「2つとも絶対持って帰る~」と騒ぎましたところ、コンシェルジュが梱包してくれましたキャセイパシフィック航空ではFRAGILE扱いで受託荷物に。おかげで箱も中身も無傷で日本に来てくれました みなさま本当にありがとうございました。
赤やピンクのランタンにしたいと希望し作った私のランタン(半分以上作って貰った)が左。マスターが作った(私も少し手伝った)ものが右です。帰国し早速庭で撮影してみました。家族からは「おめでたい感じでいいねー」と好評です。
ランタンについて、そしてその香港の伝統と許マスターから伺ったお話しは後日、Voyagerで。ザ・ペニンシュラ香港滞在記もまたいずれ。
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