タイは癒し、開運へと導く国。首都・バンコクは宝石箱のようにさまざまな魅力が詰まった街で何度出かけても飽きることがありません。そしてタイの雨季は4月から10月。その間は、蒸し暑さの中、ふいの雨に見舞われる季節でもあります。しかしそれは日本の梅雨のように、しとしと雨が降り続くようなものではなく、晴れの間にスコールがやってくるという気まぐれな天候です。
雨季だからこそお得で楽しいタイ旅行
雨季の旅行は敬遠されがちですが実はメリットもあります。まずシーズンオフでエアチケットや5つ星ホテルを筆頭に宿泊料がお安い。そして季節は夏。おいしいフルーツや野菜も豊富でタイならではの美味を満喫できます。むしろ好機。逃す手はありません。
バンコクにはBTS(バンコク・スカイトレイン)と呼ばれるモノレールに似た高架鉄道が走り、とても便利。このBTSを使いこなせれば雨を除けられ、さらに突然の豪雨や冠水による交通渋滞に影響されることなく、ビギナーでも楽しく過ごせるご褒美旅行が実現します。
とくにBTSスクンビット線周辺はとくに使い勝手良く、都会的。この路線を行動の中心にするとアクセスだけでなく、短期間でも充実したバンコクステイが送れます。さらに快適に過ごすためには観光地やホテル選びも重要です。そこで雨季でも楽しい、とっておきのバンコク旅行をご案内します。実際、6月にこのプランを実践し、一度も傘をさすことも激しい雨に立ち往生することなく過ごしました。
どんな願いでも叶えてくれるバンコク最強神に参拝
タイは仏教を中心に信仰心が篤く国民みなが敬虔な信者です。沢山の神仏が祀られています。中でもバンコクは願いを叶え私たちを幸せにしてくれる開運の都。タイの観光名所であり秘宝・エメラルド仏を祀る王宮寺院で『ワット・プラケオ』。全長46メートルある寝釈迦仏がある『ワット・ポー』他、仏に所縁ある場所が代表的な観光名所です。
全身金箔で覆われた巨大な寝釈迦仏
そうした寺院以外にもパワースポットが点在します。中でもおススメは世界中から参拝者を集めるターオ・マハー・ブラーマ。プルンチット駅のすぐそばに祀られています。2012年に拙著『40代大人女子のための開運タイごほうび旅行』で取材・参拝して以来、バンコクに訪れる際は必ずお参りしたい神様です。
お顔は4面、4本の腕にそれぞれ数珠、笏、聖典ヴェーダ、小壺を持つ
場所は『グランド・ハイアット・エラワン・バンコク』の敷地内。プルンチット通りとBTSの路線に面した交差点にある小さな広場の中央。そこにヒンドゥー教の中心となる3大神の1神であり、日本では梵天様と呼ばれ親しまれる、金色に輝く美しいブラフマー神が安置されています。
ターオ・マハー・ブラーマ THAO MAHA BRAHMA
住所:494 Rajdamri Road, Khwaeng Lumphini, Khet Pathum Wan, Krung Thep Maha Nakhon 10330 ,Thailand(グランド・ハイアット・エラワン・バンコクの住所です)
この神様、どんな願いでも叶える強大なお力を持つと信じられ、朝から晩までお供えのお線香の煙が立ち上り、ひっきりなしに奉納舞が続きます。必ずと言っていいほど詣でているお陰で、こうして度々、この国に引き寄せられ願いを叶えていただいています。
奉納前のお布施は2名260バーツ~。8名まで踊ってくれる
ただし神通力が強いからこそ、いい加減なお願いごとは禁物。願いは決意。具体的な願望を出発前から明確にし、バンコク、いやタイで一番とも尊ばれる、ブラフマー神の前で心のすべてをさらけ出し幸せを掴んでください。
※ターオ・マハー・ブラーマに参拝をしたい方、詳細・参拝方法などは以下より
またこの辺りには、芸能・芸術の神であり、あらゆる障害を除くというガネーシャ、美と富、幸運をもたらす女神・ラクシュミー、木曜日の夜、恋の神様が降臨すると言われ恋する女子を集めるトリームーラティ他の神々が祀られています。
蓮華に立ち、蓮華の衣を纏うラクシュミー。少し下に向けた右手からは金貨がこぼれていると言われ、拝むと給料があがると評判
私はこの地域を『バンコク・パワースポット 黄金の三角形地帯』と名付け崇めていて、ぜひみなさんに訪ねて頂きたい開運力に溢れたエリアです。
※黄金の三角地帯にご鎮座する神々について詳しくは以下より
プルンチット駅周辺はゲイソン・プラザ、バンコク伊勢丹、セントラル・ワールドなどのデパート、ホテルが集結しています。すぐ雨宿りができる立地であるため、安心して参拝&散策ができ運気も上がる、言うことなしですね。参拝は足早に廻れば3、4時間程度。とはいえ、雨季とはいえ蒸し暑いので無理せず、休み休み巡礼してくださいね。
天候を気にせずお食事、お土産ハンティング!
この駅の前後、サイアム駅、チットロム駅沿いには訪ねて頂きたい『ショッピング・コンプレックス』と呼ばれる複合商業施設があります。館内には映画館や水族館、一流ブランド店からタイメイドの商品、レストランにスパもあるので楽しいひとときが過ごせます。
降り出した雨は1時間も待てば、ほぼ止みます。無理に移動しようとせず臨機応変に食事やショッピングを楽しむ。すると今が憂鬱な雨季であることすら忘れてしまうでしょう。
路上だと衛生面で抵抗を感じる方でも安心して屋台料理が味わえる
現代のバンコクを象徴 セントラル・エンバシー
まずはバンコク一、ラグジュアリーな『セントラル・エンバシー』。チットロム駅から直結の高級ブランドが立ち並ぶ今、大注目のスポットでタイマダム御用達。今、私がバンコクで一番好きなショッピングモールなんです。
牡蠣のお好み焼き『ホイ・トート』、左:タイの定番マンゴーデザート『カオニャオ・マムアン』。タイ風魚のさつま揚げ『トート・マン・プラー』。ドリンクは『ココナッツジュース』
その地下にはバンコクの人気屋台だけでなく、全土の名物料理が食べられるフードコート『Eathai』あります。お料理のサンプルも並び、指差しでもオーダーがOK。清潔でおいしく、勿論、明朗会計で食事ができます。
セントラル・エンバシー Central Embassy
住所:8 1031 Ploenchit road Lumpini Khet Pathum Wan, Krung Thep Maha Nakhon 10330, Thailand
電話:+66 2 119 7777
営業時間:10:00~22:00 定休日:無休
URL:http://www.centralembassy.com
さらにお土産に最適な厳選されたお菓子や食料品が揃えられオーガニック食品も豊富。直営でも取扱い店が少ない人気のジム・トンプソンズのお菓子も販売していて、一度に良質で喜ばれるお土産がGetできます。
みんな大好き、なんでも揃うサイアム・パラゴン
Exotique Thaiで厳選した雑貨や食器が販売されており、タイを代表する良質なお土産が手に入る
サイアム駅直結するのは『サイアム・パラゴン』というショッピング・コンプレックス。いつも旅行者で溢れているのは、ここでお買い物をすれば間違いなしの品数、品揃えのため。立ち寄って頂きたいのは4階のタイ雑貨やスパプロダクトが並ぶ『Exotique Thai』。タイはスパ天国。ここにはHARNN 、Panpuri、Divana Spaなど、名ブランドが一同に介ししのぎを削っています。各店舗をめぐる手間も時間も省け、じっくり選ぶことができます。よくセールを行っているので直営店よりお得な時まであります。
バンコクに居ながらにして各地の名産を試食、手に入れることができる
1階にはフードコートや食料品を扱う『Gourmet Market』。食材からお菓子、フルーツで溢れ、試食もできます。またタイ全土の郷土菓子をクリエイトした『Gourmet Thai』という自社ブランドも発売しています。おススメはジャスミンライス・クリスピー・クラッカー。サクサク、あと引く素朴な味。
またカットフルーツも見逃せません。バンコクを歩けば露店他、行く先々で果物が売られています。それに比べれば、お値段は僅かに張りますが日本に比べれば格安。しかも、いわゆる千疋屋、紀伊國屋レベルの良品が、清潔に加工されて並んでいるので味も鮮度も街頭とは大違い。ただでさえおいしいタイのフルーツが、もっと美味に、感動的に味わえるのです。
残念なことに”アジア”というと品質や衛生面に対して、まだまだ偏見をお持ちの方がいます。しかし現在のバンコクは進化し他国の首都も同様。おいしくて珍しい、清潔でおしゃれな食品、お土産が沢山あるのです。
サイアム・パラゴン Siam Paragon
住所:991 Rama 1 Road, Pathumwan, Bangkok 10330 Thailand
営業時間:10:00~22:00 レストラン(Gフロア)は23時まで
定休日:無休
URL:http://www.siamparagon.co.th
幸福をもたらす神々と出逢い、ショッピングやタイ・グルメで大満足したところで次回は心身を癒す魅惑のスパをご紹介します。
<バックナンバー>
※本記事は2017年「CheRish」にて連載した記事を連載終了後に移行、改稿したものです。
この記事へのコメントはありません。